In Stars And Time

10時間ほどプレイしてひとつの山場を迎える。突然今まで付き合ってきたパーティーの名前を忘れて絶句する。そんなことが・・。しかし、これが、

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ラストダンジョンに突入する直前からお話が切りだされ、ループの周回の拠点となる。私によかったのは、もうすでにパーティーとの長い付き合いをキャラクターたちが経ているというところからゲームが始まること。プレイヤーがなにかする前にキャラクターたちの蓄積や歴史が取り置かれていることを受け入れてほしいという作品からの通達性だ。自分が仲間にしたおぼえがないキャラたちでパーティーは埋まっていて(たとえば「フシギセブン」体験版のラスト参照)、そこに不可思議なほどに「思いが一気にあふれてくる」余地があるのだろうと思う。

文章の瑞々しさは日本語訳の仕事にも多く負っている。もちろん作品の性格に対していろいろな思いや必ずしも肯定的になれない引っかかりもあるけれど、今はこのゲームの手をとめることができない。