「中世の写本の余白に書きこみして決闘」というお膳立てが、いいじゃないですか。
敵と味方のユニットが交互に行動するターン制ストラテジーなのだが自分の番を終えると「昼寝」に入る。まずこれがすきである。呼びだされて使役されるウサギ、犬、カタツムリ、もちろんプレイヤーキャラクターも寝る。そしてプレイヤーキャラクター(Tinyと呼ばれている)のグラフィックを見れば、写本に向かって楽し気に筆を操っている。これがまたいい。相手の指揮官Inkulinatiも同じように写本に筆を動かしてマップにいる。
どちらも本に没頭し、あるいは立ったまま呑気に眠って攻撃を受ける。その健気さといおうか、閑雅さと言おうか。
急な実写。しかしバトル中の実写の手も含めてこうした演出にはいわゆる尖った部分は1ミリもなく、ただ楽しませたいという「健康的」な精神から来ている(よくも悪くも、ではある)。
バトル中には多々このような実写の手と戯れることになる。
ユニットの上げる気の抜けたような鳴き声も魅力。