肖像画論メモ

絵画の生誕についてプリニウスの紹介した逸話・・・壁に映った愛する者の横顔のシルエットをなぞったものが・・

絵画の起源というよりも(ひとがいつかつぶやいてみせたように)、これはむしろ横顔の神話と呼ばれるべきものである 横顔は恋するひとのもの

しかし影の輪郭をなぞって一種の肖像画として扱うなど、ふつうに正面から見つめ(懸念その1)、紙とペン(懸念その2)で顔面のデッサンをとることが許されるなら(懸念その3)そもそも発生しえないような問題の筈で、だから・・・と

シルエットの輪郭しかなぞれない場合、横顔という選択の満足度の濃さはいかにも前にでてくる。それをなぞればいちばん満足がいくということ・・

 

肖像画と並行してメダルというモデル(エラスムス

 

肖像画と自画像の微妙な関係 とりわけ、画家にとっては自画像であるものが、第三者観者にとってはしばしば肖像画として読まれるというとき(ジャン=リュック・ナンシー的な問題)

 

このごろ参照している絵画論