期待の描線
Live2Dオンリー アアーそういうのもあるのか それはちょっと見たくなっちゃ alive 2024 – 2024年12月13日(金) @秋葉原UDX | Live2D Cubism もうすぐでる文藝はゲームの小特集(買おうとしたらまだ先だった 文藝 2024年冬季号 |河出書房新社 清水徹訳、ミシ…
本を借りる・本を買う 同人音声評論 サンプルで見られるが、木澤さんの原稿がジョン・ケージからかみちゅ!に話を持っていくアクロバットを披露している。これからたのしみに読みたい booth.pm 旅の本 前に紹介したがこりは予約もの booth.pm すみれちゃんさ…
panpanyaの「旅の本」合本の予約が始まった。サムネイルに、観光マップ鳥瞰図の表現が見えオッと思わされる。しばらく前に衿沢世衣子「ちづかマップ」において、吉田初三郎が大正時代に多く残した観光マップ図がフィーチャーされていたのを思いだした。 panp…
吉村和真「〈似顔絵〉の成立とまんが──顔を見ているのは誰か」(ジャクリーヌ・ベルント編『マン美研』所収、醍醐書房、2002年)。読んだのはしばらく前のことだが、重要な論考。 写真技術の普及により誰もが特定の人物の顔貌を容易に確認できるようになった…
マンガ技術に対するその作家の態度なり隠れた信仰心などを通じて、あるいは察して、いわば「今的さ」の度合いや関心の深みを私がたはそれとなく気にかけて、ああまた下手に時間を使ってしまった、とぼやいてみたりする。その意味でなか憲人/犬のかがやきの…
次の画面は大石まさる『うみそらかぜに花』2巻、第13話「敵は本屋さんにあり」に見られるものだ。しかし、絵に移る前にこの回の簡単なあらすじを述べておこう。 13話。扉絵ではアミが本を立ち読みしている。と、本屋に落雷! 「プスプス」と大袈裟な煙のなか…
作品を手に取る。ふつうそして作品は多かれ少なかれ読み手を超えている。早速ひとつの倒錯だ。予想とぜんぜん違うという落差の大きさ自体を作品への評価と取り違えることが起こる。予想と違った(からすごい、新鮮でよかった、めちゃめちゃおもしろかったetc…
「マンガになる瞬間」などと切り出すのは、それでも気恥ずかしい。ジャンルの自律性の「屹立」(男性言語)っぷりを作品に即して捕獲してみせてから「ああこれは自律的だね、ジャンルの条件性を優れて摘出しているね」と称揚して済ませられるような時代では…
泉鏡花の『日本橋』を導入にして衿沢世衣子『ちづかマップ』は始められる。『日本橋』の装丁を手掛けた小村雪岱に話が及ぶ。ちょうどスランプにおちいっている絵描きの先輩の気分転換になればと、その雪岱の暮らしていた日本橋檜物町を訪ねてみようという道…
ん昨日『ゆうれい犬と街散歩』についてかいたあと私もどこかに行きたくなった。水辺がよかった。それで武蔵浦和から美女木経由の街バスに乗り、彩湖および彩湖自然学習センター周辺をひととおり散策してきた。という訳でもっぱら感傷ではなく、干渉がほしい…
第2話「中野編」のしめくくりに中野四季の森公園に主人公が来て、くさむらのなかに気持ちよさげに寝っ転がる。左隣にはいっしょに散歩してくれる「ゆうれい犬」が簡素なフォルムで浮遊しながら見守っている。 (中村一般『ゆうれい犬と街散歩』p.43、トゥー…
すみれちゃん「サン=テグジュペリは夢をみる」(webマトグロッソにて現在5話まで掲載) 時は第一次大戦後の1926年、フランス。ある作家の生涯をモチーフにした夢見る飛行士の物語──。郵便配達会社にパイロットとして採用されたアンでしたが…。 matogrosso.jp…
読者の眼には逆さに、高橋ギョウニンベン(「行」の左側のみ表記)先輩の足元に「足の指で天井の/さんをはさんでいる」とテロップがかかれている。一方でフキダシ内のテキストは通例どおりの天地整理に従っていて、私がたは言葉を読むのに支障ない。 (唐沢…
父親が家出する。また逃げた。毎回、連載マンガのネームだけを残して(運がよければ下書きも)。ばかやろお。ふたりの姉妹はアシスタントのあかねの助けも借りてマンガを描き続ける。デジタルネイティブでペンツール遣いの空、冴えた妹。姉の歩未はアナログ…
描かれたイメージが無根拠に散乱しているのではなくとりあえず3次元的な空間に立脚していることを最も手軽に表現したいとき、ひとは手始めに線を一本引いてそれを「地平線」だということにするだろう、というような意味のことを含めた魅力的な文章を鈴木雅雄…
新刊。「20世紀初頭、人類のあらゆる知識を収集して分類し、だれもが利用できるようにするという壮大な夢に取り組んだベルギーの起業家、平和活動家ポール・オトレ(1868-1944)」 世界目録をつくろうとした男 | 奇才ポール・オトレと情報化時代の誕生 | み…
我が記憶に不審をおぼえたので先の文章を少し訂正しておきました(がああ)。とにかく今はいろいろ読む。 こうの史代・竹宮惠子・吉村和真『マンガノミカタ』(樹村房、2021年)読む。『フキダシ論』で取り上げられていたので。ムック本サイズで超でかいのが…
手癖でいい。キャラクターの顔をまずは描いてしまう。するとそのキャラクターはすでになんらかの「性格」のようなものを携えて眼の前にいるように感じられる*1。裏から言うと、それがどんな人物かを自分でも知らないまま、新規のキャラクターの顔をすきなだ…
アニメーション作画法(湖川友謙)。そうなんよな×100くらいの箇所: これは極端なようだけどカメラを固定設定してしまうとこうなってしまう。するともう描けない。へちょいキャラ図像でも描くとき一度この線から上はアオリ・ここから下はフカンみたいに気に…
マンガ研究者の陰山涼さんのサークル ryokageyama.com ううんいろいろ読みたい・・・!とりあえずFLiP vol.1はboothで入手が容易なのでうれしい。 夏目房之介の本をいろいろ最近借りてて。私、夏目さんがある時期まで表現論と同接でとりおこなっていた「模写…
折々気にはしていた知覚現象として、A地点からB地点へと急激に眼を移した際、AとBの間隙(中継点)にあたる部分の見えがよく判らないことになるということがあった。この映像のよく判らなさは夢をうまく思いだせないことにある程度似ていた。 研究者・チーム…
石岡良治、土居伸彰、前川修 、大﨑智史、中村紀彦、大橋完太郎(司会)「共同討議(特集 アニメーション「超」講義! : 現代アニメーション論の先端に学ぶ)」、『美学芸術学論集』第13号、神戸大学文学部芸術学研究室、2017年 https://da.lib.kobe-u.ac.jp/…
キャラクターの顔、すでにひとつの性格を携えて紙の上に現れてしまうキャラクターというものを考える際やはりテプフェールに戻ってみようと、未読だった鈴木先生の論文を読んだ。 鈴木雅雄「キャラクターがやって来る -ロドルフ・テプフェール試論-」(2020…
理論的ディスクールから作品に立ち戻ったときよく起こる目まいだが、拾うべき部分を自分のキャパを超えて増やしすぎて、どこからどう読んだらいいか判らなくなる、不調になる。 私は今「雨宮さん」を読んでいる。 雨宮さん(1) (ゲッサン少年サンデーコミ…
www.youtube.com 先日MACCサイト上に映像作家・五島一浩によるPeel-Apart TV Animeの報告が上がった。作家自身の文章から説明を引くと、これは80年代に東映アニメーションに制作された「夢戦士ウイングマン」(原作・桂正和)の原画と完成版の映像をそれぞれ…
限定的にはマンガの描線に生じる意味、広くは痕跡・絵・画像についての、描線論(仮題)へ向かうためのセルフ課題図書リスト いくつかは読み、多くは眼を通してないです
先日の学園アイマスの篠澤広のプロフィールに出身地・秋田とあって眼が泳いだ。私もアキタランド(©器械)の生まれなのだがそんなことで、無駄に鼻の奥がつんとしてしまった訳である。私はかわいそうだ・・ばか、かわいそう。 かかる凡庸な感傷に環境が見合…
学園アイドルマスターというのがどうやら誕生したらしいとは聞いていたがこのMVを今日は見て予定がだめになった。全身がスパーク! びりびりした! それはきっとこのMVにかかわっているすべてのひととこと*1によるのだろう。 ]www.youtube.com このMVに見え…
(……)近代のイメージ体験の全体は、「グリッド」と「レイヤー」の対立として捉えることができるのではなかろうか。 (……)さらに重要なことに、「グリッド」的フレームと「レイヤー」的フレームは、20 世紀のポスターにおける二つの対立するスタイルとして…
泉鏡花の「高野聖」は洪水を生き延びた者の顛末でもあった。訳知り顔に言っているけれど飛ばし飛ばし読み直してああと気づいただけなので、ださい。 4月に公表された第5回トーチ漫画賞、準大賞にえさしか「豪雨を待つ」が見られる。短編を3つの投稿による結…