気散じ

紹介ふたつ

先日教えてもらって知りましたが木村夏彦さんが主宰・編集されてjemという文芸誌が創刊されていました 目次を見て判るとおり非常な壮観で、木村さんの情熱的に読むアンソロジストとしての美質に溢れた誌面構成に見えます(私も早速注文してみました) 『jem…

予約の本を抱えて帰宅。空色勾玉いろいろな版あって判んね!ってなったので図書館にあるのでいちばん新しい徳間文庫を 夜は氷川神社で行われている十日市へ いろんな縁起モノ馬鹿みたいに詰めあわせた熊手(かっこみ)と呼ばれるものがどこもかしこも金色に…

どうもなかなかみんな日記には帰ってこないよう。いや ひとのことは言えない、言わ 自分のことを言うと何度もSNSに新アカをつくっては消し、日記に戻ってじくじく祈るという長いスパンの交替感覚がすでに久しい。この交替感覚を今後廃棄するのはかなり骨が折…

ものすごいミュージックビデオ論の連載 書籍化予定もあるとのことでこりは永久保存版でわ いろんな書き手によるMV論の充実を感じる昨今 湖海すず(@_0x0_suzu)さんと共同で連載していた「ミュージックビデオの身体論」も第10回で一旦完結。身体表象を切り口…

南極の批評誌! びっくりして思わず二度見 研究・批評グループ 極セカイ研究所が批評誌『P2P』を発刊 | ANTENNA 復活! 南極誌『P2P(ピーツーピー)』第〇号 - 極セカイ研究所 - BOOTH 実は上のP2Pについては黒嵜想の「声をかく」を読んでて「南極大陸を主…

トライブナインのdemo来たので試遊 まったく情報拾わずやったので野球!?ってなった store.steampowered.com ツキ、フンッと鼻息の漫符エフェクトでるのがいい(うまく撮影できず) Wizダフネ やってはないです() ただ戦闘勝利時の演出がさんざんほめられて…

おおフケー! 魔法の指輪 ある騎士物語(上・下) | 幻戯書房 おおシュトルム! 従弟クリスティアンの家で 他五編 | 幻戯書房 とびっくりしてたらこれらはルリユール叢書というシリーズの一環で出版されていて(知らなかった、いやウルフのフラッシュがでて…

Live2Dオンリー アアーそういうのもあるのか それはちょっと見たくなっちゃ alive 2024 – 2024年12月13日(金) @秋葉原UDX | Live2D Cubism もうすぐでる文藝はゲームの小特集(買おうとしたらまだ先だった 文藝 2024年冬季号 |河出書房新社 清水徹訳、ミシ…

子どもの本

以下は、北川草子の遺歌集『シチュー鍋の天使』に埋めこまれた「子どもの本」として、井辻朱美が解説で指摘している一部であった。ふと最近思いだして図書館で借りはじめたりしているのだが。 ムギと王さま: 本の小べや 1 (岩波少年文庫 82 本の小べや 1) 作…

論集『文学作品が生まれるとき 生成のフランス文学』

タイトルから予想していなかったが(とはいえ本を開いたあとでは納得)、文学の生成研究を軸にした論集。文学作品の決定稿概念に対する批判的検討も含め、草稿、メモ、版ごとの異同といった作品生成過程における介入・強調・修正・破棄の様相から照らす*1。…

会社員やってるとまあそういう言葉遣いや感性に順応的になっていくのだろうかというのはどうこうできる訳でもないけど、忘れてるとそういう面を見せられて多少ぎょっと、あるいはぎくっとさせられはする。

鈴木貴之『人工知能の哲学入門』(勁草書房、2024年)を読み中 人工知能の哲学入門 - 株式会社 勁草書房 あとがきたちよみ『人工知能の哲学入門』 – けいそうビブリオフィル テクニカルめな話とともに、サール、デネット、ドレイファス・・とかの名前に代表…

うかつながら今年に入って書評を通して知ったことですが、ジャン・カヴァイエスの数理哲学を扱った中村大介『数理と哲学』という本の補論がなんと探偵小説論になっているというので、・・・・え!?と 青土社 ||哲学/思想/言語:数理と哲学 まったく呑みこ…

まず私の考える状況整理として、現状、現代小説批評の文脈はおおむね二〇一六年以降とそれ以前で切断されており、双方の文脈を把握している小説家、批評家は数えるほどしかいない。 (町屋良平「小説の死後──(にも書かれる散文のために)──序文」) note.co…

やたゲーム

Forgotten Mines、Zet Zillions、将軍 対決など、バグを見つけつつおもしろく遊んだ、または遊んでいる。空き時間にシュタゲやライブアライブや悪魔城のドミナスコレクションも進めてます(進まない) ・滅ぼし姫 store.steampowered.com ステストの新作がst…

闇の精神史(木澤佐登志)を読んだ。なにか思ったより実直で手堅い書き物という感想を抱いた(著者には不本意かも判らないが・・)。いわばジャーナリスティックな側面のほうにこの著者の美質があるように感じるが、それも再び不名誉な評価に聞こえるだろう…

『理不尽な進化』を読みはじめた。次の引用に見られる、デイヴィッド・ラウプによる第三の絶滅シナリオの要約から私が直感的に理解した生き残り方の様相と、実際に本文で説明される道行きでは180度違うのが不思議な気がした。 さて、理不尽な絶滅シナリオを…

輪郭考

(リンク先の画像はネタバレを含むので注意) In Stars and Timeの開発者によるキャラ絵解説のためのページを先日読んでいたところ、シフランの顔について、首の上では顎の輪郭を省く処理をポイントとしていた。このポイントは私も重要に感じており、またそ…

Misskeyにバナー&相互リンク(・・!?)機能ができたのでやっつけで用意してました。 まあ相互リンクの意義を考えるにほぼほぼフレーバーみたいなものとして受けとめてはいますね・・・ バナーの例に挙がってた画像が時間ねぇーバナーで思わずおほほほ・・…

ええ

てぃんくる☆ガーディアンズ ラス面のノーダメ・ノーアイテムクリアに手間取ってました。本日達成。ヒントで模範解答を見たとしても必ずしもスムーズに行かないのがタワーディフェンスの妙味だと思いました(置く順番で)。 ノノ(氷魔法の子)の攻撃モーショ…

Vtuberの配信自体は観続けてはいるが相対的に頻度は減った。ただし配信を見るための体勢というか余力がほかに回せるようになっている。たとえばYouTubeというメディアを共有しているネットラジオなどを視聴するのに苦労がなくなった。ということで以前から気…

この前投稿したクショ絵。実は最近コンビニ売りのまとめ本でよく学んでいる。酒のほそ道(ラズウェル細木)とか。 長門洋平「『君の名は』の歌声──戦後日本の「メディアミックス」と聴覚文化」(『映画産業史の転換点 経営・継承・メディア戦略』所収)。 長門…

我が記憶に不審をおぼえたので先の文章を少し訂正しておきました(がああ)。とにかく今はいろいろ読む。 こうの史代・竹宮惠子・吉村和真『マンガノミカタ』(樹村房、2021年)読む。『フキダシ論』で取り上げられていたので。ムック本サイズで超でかいのが…

ユリイカの総特集2・5次元(2015年)を読む。鈴木先生の「愛は二・五次元の属性である」が入っている号でもあるが、テニミュの想起から入る藤原論考のでだしには胸をつかれる。このかきだしには、感動させられる。 ミュージカル『テニスの王子様』には、試合…

マンガ研究者の陰山涼さんのサークル ryokageyama.com ううんいろいろ読みたい・・・!とりあえずFLiP vol.1はboothで入手が容易なのでうれしい。 夏目房之介の本をいろいろ最近借りてて。私、夏目さんがある時期まで表現論と同接でとりおこなっていた「模写…

土居さん編による文化庁のアニメーション研究の手引きを読み返して資料をリストアップ。 2019年度メディア芸術連携促進事業 研究マッピング「研究の手引き」 - メディア芸術カレントコンテンツ もちろん私が研究する訳じゃないけど、ひととおり眼を通してな…

トーマス・ラマール『アニメ・エコロジー』(上野俊哉監訳・大﨑晴美訳、名古屋大学出版会、2023年)も実は借りてきていた。去年リリースなので一応新刊の範囲でわ・・・。ごつい本文2段組。さすがに時間かかりそうなので先にぱらぱらめくる。ゲーム批評部の…

『フキダシ論』(細馬宏通)を少し読みつけて、気分が変わったのでネットカフェにこもってマンガをあさるか迷ったが、結局、近所の漫画会館に行く。暑いというより日差しが強い。それはどうせ暑いということなのだが光の度が過ぎていると言いたい天気だ。肌…

マンガ本ふたつ

小山昌宏・玉川博章・小池隆太編『マンガ研究13講』(水声社、2016年)、ユリイカの岩明均特集号(2014年)を読む。 www.suiseisha.net 『マンガ研究13講』は目下の関心上、岩下朋世「キャラクターを見る、キャラクターを読む」、増田展大「マンガにみる複数…

上野俊哉編『響像都市の地政学』(青弓社、1990年)を読む。少し考えて今ここから積極的に得てみたい知見・肯定できそうな記述はほぼないと思うに至ったが、「ニューミュージックという現象」(高橋義人)と「ニューミュージックの〈幻象学〉批判」(上野俊…